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飛騨産業の家具は例え何十年前に製造されたものでも修理が可能です。

今回はその修理工房も見学させて頂きました。工場とは少し離れた場所にあるこちらの修理工房。

修理を担当されている方はほんの数名。飛騨産業を定年退職した職人の方が、こちらの工房でその技術を結集し数十年前の家具も修理しています。

全国から送られてきた数十年前の椅子達です。

椅子はばらばらに解体されて再度組み立てるそうです。

こんなに使い込まれた椅子も修理にやってきます。

金型が残っていない椅子のくり棒も、人のてろくろで1本だけでも作り直されます。職人の技はすごいですね。

椅子の裏に製造日が書いてありました。

なんと日付は昭和61年8月8日。35年使われた椅子は既に風格あるアンティーク家具です。

しかし、こうして修理に出される椅子の大半が、生活道具として何十年と使われ、家族の歴史を見て来た長年選手の椅子たちだそうです。

修理の商品は全国から集まってきます。

部品がないときは、この写真のように新しい部品を職人の方が1から手作業で作ります。

「木は難しいね。生き物だから。でもできることはやるようにしてるよ」

と穏やかな笑顔で工房で働く職人の方が話してくれました。

飛騨産業はどんな修理も基本は断らないと言います。

例えば、数十年前に買った肘無しの椅子に肘を付けて欲しい。背もたれの傷は残したまま補修してほしい。様々な要望に応えます。中には新しい椅子を買い直した方が安くて早いということもしばしばあるそうです。それでも修理したいと思うのは、それだけの思い入れが椅子に詰まっているからです。

そんな家具を作っていることに飛騨産業の方々は、誇りと自信を胸に今日も家具を作っています。

木のどこを使うか、目利きの技術が最も必要な工程のひとつです

座ぐり、曲げ木。職人の技により飛驒産業の座り心地は生まれます。

7塗り3磨き。塗装→磨きを繰り返すことで、美しい色、滑らかな手触りの家具になります。

数十年前のチェアでも、職人が一脚一脚修理します。