こんにちは、スタッフ関です。

お待ち頂いていた方も、そうでない方も、飛騨上陸の後半、お勉強編です!

 

「お勉強」と聞いて無意識にこのブログを閉じようとした方、ご安心下さい!

勉強苦手な私スタッフ関がワクワクしたポイントをまとめておりますので、そんなに、きっと、おそらく…そこまで難しくはないと思いますので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

 

 

今回お邪魔させて頂いたのは、飛騨の木工メーカーさんの中でも有数の歴史を誇る「柏木工」さん。

椅子1脚が生まれるまでを、しっかりみっちりと見学、ご説明頂きました。

とにかく驚くポイントが沢山!

 

細かく私の推しポイントを挙げていくと、このブログあと4本くらいかかってしまうので泣く泣く省略させて頂きますが、実際に拝見して驚いたポイントを二つ、二つだけご紹介させて頂きます!

 

ポイントその①

【かかっている手間暇がすごい!!!!】

 

いつも店頭でお話させて頂くのが、

「受注生産なので、お時間1ヵ月程頂戴致します」

「えっ、そんなにかかるんですか」

結構このお話を致します。

今までは「ですよね、早く欲しいですよね」と思っておりました。

 

が!しかし!!

 

実際の制作現場を見て、「いや、かかっちゃうんです!むしろこれでも早い方です!!」と意見が180度回転いたしました。

なぜ?と思われた方、多いですが下記の一連の流れを読んでみて下さい。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

家具にするための材料となる木材から製品になるまで、一例として

 

①海外にしか生えていないブラックウォールナットの木を丸太の状態で輸入、カット

②3か月ほど日本の空気を吸わせ、水分量を調整

③その時点で反りの強い性質の木を選別

④人工乾燥機を3段階、6日間かけて、さらに水分量を調節

⑤そこから使える部分を職人さんがさらに選別

⑥[曲木(まげき)工程]加工した木材を型にはめ、曲木の機械にセット

[曲木工程]機械による曲木の加工

[曲木工程]型にはめたまま固定して時間を置く

[曲木工程]曲木加工時に含ませた水分量を乾燥室で再度調整

⑩同時進行で他のパーツも切り出し、加工(ここはもっと複雑ですが一行で失礼します)

⑪水分量の調整が終わったパーツを段階を分けてやすりがけ

⑫注文が入ってから組み上げる

⑬塗装→一度研磨して表面を磨き、さらに塗装

⑭完成!全国へ出荷されます!

 

これはかなーーーーーーーりざっくりとした流れですが、それでもこれだけの工程が!

もちろんチェアそれぞれによって、更に工程が多いものもあるそうです。

しかも椅子だけで一日140脚も作られるとの事。

 

より精密に作るために一つの椅子で木型30~40個の治具を使い、精度をあげ、

 

 

職人さんの手仕事の精密さと

 

トヨタ生産方式による無駄のなさの融合

 

 

……すごくないですか?

手間暇を一切惜しまず、かつ無駄を省いた徹底したモノづくり。

 

お伺いした際に、工場の皆様、全員が自信を持って仕事に当たられているのがひしひしと伝わって参りました。

かなり高いレベルのモノづくりで、日々大変なお仕事だと見ているだけでも感じましたが、それでも私たちがお邪魔するとみなさんハツラツと、大きな声と笑顔で迎えて下さったのがとても印象に残っております。

 

こんなに自信をもって、手間暇愛情をかけて生まれてきたこのチェア。

1ヵ月で届いてしまうなんて、むしろ早くない?!と考えが180度回転したわけです。

 

 

 

ポイントその②

【生で観る曲木加工】

!)そもそも曲木(まげき)とは、一本の木を水分と熱と圧力によって湾曲させる技術の事です。

一枚の板をこの形にカットする方法より『木目が綺麗』で『無駄がなく』『粘りがあり強度が出る』のが特徴です。

 

 

 

今回、私の中のメインイベント到来です。生で観ることができました!!

ご説明頂いた中でとってもわかりやすかったのが「髪の毛にパーマをあてる感じ」との事です。

わ、分かりやすい…!

上でご紹介した工程ですと⑥~⑨に当たる部分ですね。

 

 

 

各チェアごとの型がこんなにたくさん。

 

実際に曲がったのがこちら。

 

こんなに大きなアール(曲線)も作ってしまうのです!

 

先程機械の上に載っていた柱が、型に沿うようにはまっているのがわかりますでしょうか?

 

 

こちらはチェアの背もたれ~肘の部分です。この形にピンときた方もいるのでは?

この部分も同じく、曲木加工で綺麗に曲がっております。

 

 

これだけ細心の注意を払って、器具も技術もふんだんに投入しても、5%の不良は出てしまうそうです。

それだけ曲木という技術の難しさ、技能の高さがうかがえますね。

 

温度と湿度が命の曲木加工は、職人さんによって目にもとまらぬ速さで行われます。

私の説明では大変さがちっともお伝え出来ないのが歯がゆいですが、すこしでも凄さが伝わればと思います。

大本命の曲木加工、見ることができて本望でございました!!!

 

 

 

お出迎えしてくれた木工の恐竜と、喜ぶスタッフ服部。

 

 

今回工場の見学とご案内、ブログの掲載に快くご協力下さいました柏木工の皆様、大変ありがとうございました。

見学からお時間がかかってしまいましたが、ようやくここまで絞ってまとめることができました。

この凄さを是非もっとお伝えできるように、日々精進したいと思います!

 

 

さて、飛騨の旅、実はまだまだ続きます。

しかし読むうちにお疲れが出てはいけませんので、お勉強編その②に続きます。

どうぞ皆様も一息入れてお付き合いくださいませ!

 

 

関 紗耶香